平均寿命、また延びました。


医療水準の向上が寄与しているようですが、たしかに、ここ10年ほどの進展で、多くの命が救われているのは間違いありません。それも、大半は、アメリカ発、なかでもシリコンバレー発の医療機器などのおかげです。そう考えると、それに関与している者としては、嬉しいニュースではありましたが、このまま平均寿命はどこまで延びていくんでしょうか?医療経済的には、益々、見通しが暗そうですが。


平均寿命 24年連続世界一 女性86.05歳 男性79.29歳

2009年7月17日 朝刊

 日本人の二〇〇八年の平均寿命は女性が八六・〇五歳、男性七九・二九歳で、いずれも三年続けて過去最高を更新したことが十六日、厚生労働省が公表した「簡易生命表」で分かった。女性は二十四年連続で長寿世界一となり、男性は前年の三位から四位に下がった。〇七年に比べ男性が〇・一〇歳、女性が〇・〇六歳延びた。

 厚労省は、平均寿命が延びた理由について「医療水準の向上などにより、三大死因とされるがん、心臓病、脳卒中の死亡率が下がったことが大きな要因。交通事故の死者数が減ったことも影響した」と分析している。

 平均寿命の男女差は、六・七六歳。国際比較では、女性の二位は香港で八五・五歳、三位がフランスで八四・三歳。男性の一位はアイスランドで七九・六歳、二位は香港とスイス(〇七年)がともに七九・四歳で並んだ。

 〇八年生まれの赤ちゃんが何歳まで生きるかの試算では、七十五歳まで生きる人の割合は、女性が86・0%、男性は71・2%。九十歳までは女性44・8%、男性21・1%だった。

 また将来死亡する原因として最も可能性が高いのは男女ともがんで、それぞれ29・98%と20・49%だった。