久々に(といっても半年振りですが)、ラスベガスに行ってきました。

以前から、Harrah's Groupのホテルは無料で泊まれるので、いつもはParisに泊まることがほとんどだったのですが、たまたま、前回ちょっとカジノで遊んだWynnから無料宿泊券が送られてきたので、行ってきました。

Wynnはもともと1泊250ドルくらいするので、3泊無料というのはなかなかおいしいオファーです。


カジノは例のごとくブラックジャック専門で、勝負。今回は、出だしからスランプなしの絶好調。家族で行っていたので、ちょっとした空き時間しかプレイしてないのですが、そのちょっとした空き時間ごとに、確実に勝ちが増えていきました。基本的には、ギャンブルで勝ったお金はすぐに使うことにしているので、ショーに行ったり、美味しいものを食べたりといろいろ使いましたが、とても使い切れないくらいの大勝に!

これだけ勝ち続けると、「もしかすると、これで生活できるんじゃないか」と錯覚しそうになりますが、そこはギャンブル慣れしている僕なので、大丈夫です!?ギャンブルの恐いところは、「勝っても、負けても働く気をなくす」こと。勝ちすぎて、一瞬、働くのがアホらしくなりましたが、今日からは、また真面目に働きます!


ところで、ホテルでPlayer's cardを作ると、Loss/Gain Statementといって、これまでの損得がメンバーサイトで見れるのですが、ブラックジャックの勝率は、ここ5年くらいは8割を超えてます。昔は、ほぼ確実に負けていたので、自分のやり方が確実に変わっているんだと思います。勝因として考えられるのは、「当然やるべきことをちゃんとやる」ということ。例えば、Double Downやるべきときは必ずやるとか、とにかく、感情や気分に左右されずにセオリー通り、きちんとやり続けること。これに尽きます。まあ、この境地に至るまでには、それなりの修羅場をくぐてくる必要があるので、それなりの覚悟は必要ですが・・・。

実際に、プレーしている人を見ていると、だいたいの人が、感情に流されて、無茶な賭け方をしたり、セオリーをそもそも知らなかったりという人がほとんどです。そして、そういう人は確実に負けてます。


さらには、カジノの合間に、WBCで日本も優勝!これも7倍ゲットで、恐いくらいに絶好調です。多分、第一回、第二回ともに日本の優勝に賭けていた人は、なかなかいないでしょう!それにしても、イチローのヒットにはしびれました。やはり、あの場面で決めてくれるというのは、さすがとしか言いようがないですね。

カジノもWBCで盛り上がっていて、試合終了後に遊んだテーブルのディーラーも日本に賭けたようで上機嫌。勢いに乗って、カジノの勝ち分を、WBCにも追加していたら大変なことになっていましたが、まあ、そこまで欲張ったらいけませんね。


というわけで、また、ラスベガスが好きになった、いい旅でした。

この間、投資先の社長が日本に旅行に行ったので、ついでに本を買ってきてもらったのですが、その一つがこの大前研一の本でした。


最近の日本人は何も考えなくなったということについて事例や対策などが書かれていますが、なかなか的を得たお話で、大前研一としては、久々にいい内容でした。


たしかに、政治家から、フリーターまで、なにも考えていないという事例は枚挙に暇がなく、そうとしか考えられないということも多々あります。


もうはるか昔ですが、新卒で家電メーカー大手企業で働いていた時、「このままこんな年功序列制度でやっていけるわけはない・・・。なんらかのアクションを起こさないと大変なことになるぞ」と一人叫んでいた僕は、多くの同僚から、「変わった奴」と思われ、あたかも自分が間違っているかのような錯覚を受けましたが、たしかに、なにも考えていなければ、「日本の大手企業=優良会社」という固定観念が定着していた当時、そこに疑問をもつ必要などなかったんでしょう。


それから時が経ち、当時から疑問を持っていた同僚は大半がその会社を去り、当時から疑問をもつことすらなかった人たちは未だにその会社にいます。しかし、株価は当時よりも下がり、彼らが会社に忠誠心を示すためにやっていた自社の持株も元本割れ。将来が見えない状況になって、今頃になって焦っている人もいるようですが、そもそも、この会社がいずれダメになることは、考えている人には当時から分かっていました。たまたま、この不況が今来ただけであり、いつかダメになることが分かっていた人はたくさんいました。少なくとも、定年まで無事でいれるはずがないことは、当時から確実でした。


何も考えず、ただ毎日会社に来て給料をもらい、文句も言わず上司に従う社員ばかりの会社が、これだけ変化の激しい時代を生き抜けるわけがない。みんなが現状に疑問を持ち、常に進歩、改善を考えるような組織じゃないとやっていけないのは当たり前です。そして、当時より転職もやりやすくなった今、残っているのは、本当に何も考えていない社員のみ。優秀な社員は、社内政治で潰されるか、転職するか。これは、大半の日本型大企業に当てはまるように思います。


世界基準で見ても、世界に通用する日本のビジネスマンはごく少数。英語力だけみても、日本人の英語力は先進国最低レベル。そもそも英語教師が英語を話せません。大学だって、形だけの大卒ばかりで、本当の意味でのスキルはまったく身につかない。個々人のレベルがこの状態なんだから、国全体も衰退していくわけでしょう。


「何も考えていない人に分かってもらうにはどうしたらいいのか?」

これを解決するのは簡単ではないですが、少なくとも、分かっている人は、分かっていない人に現状をちゃんと説明する義務があると思っています。


そして、僕なりに、これまでも努力してきたつもりですが、そのせいで、何人か友達を失いました(笑)。まあ、考えたら、そういう人たちは、うわべの付き合いだけの友達で、本当の意味での友達にはなりえないので、まあいいんですが。


昔、その大手家電メーカーにいた時の同僚が、その後、進学校の教師に。その同僚は、有名国立大卒で、受験勉強ではいわゆる勝ち組ですが、世の中の問題を考える能力はほぼゼロ。教師になるというのに、日本の政治、経済なんて、なにも分かってなくて、英語教師なんだから、受験英語を教えたら良いという意識しかありませんでした。あまりのバカさ加減に切れた僕は、「こんなことも知らずに、よく教師なんかになるな?」と言ってしまい、永遠にさようならとなりましたが、まあ、こんな人たちでも優秀な教師になれるんですから、まともに考えられる生徒が育つわけはないんでしょう。


何も考えていない大人が、何も考えられない子供を生産し、国全体がどんどん没落していく・・・・。そうはなって欲しくはないですが、一度、痛い目にあわないと理解できないくらい、多くの日本人の感覚は麻痺している・・・・、そんな気がします。

思えば3年前。Japanの優勝オッズ16倍をゲットして、37インチAQUOSを買いました。


今回は、7倍でしたが、当然ながら、またJapanに賭けました。二連覇は難しいかもしれませんが、まあ、前回当たったので、外れてもいいでしょう。


今度は、当たったら、ゴルフのパターを買い替えます。まずはキューバ戦。頑張れ侍ジャパン!

下記、本日の記事ですが、AIGはご存知の通り、生命保険会社です。生命保険会社は、いずれ、出資元本を返還したりする義務があるわけで、リターン追求の完全なリスクマネーであるヘッジファンドとは本来、全くもって異なる存在です。出資者の出資目的がそもそもヘッジファンドとは全く違うわけですから、それがヘッジファンドになってしまったのでは、いずれバブルも弾けようというもの。

リスクマネーでなければ、本来は、株式、債券など、多種多様な商品にポートフォリオを組んでいるはずで、いくら株価が下がろうが、ここまでの赤字にはなるはずがありません。まあ、アメリカのほとんどの人が株や不動産が永遠に上がると勘違いしていたわけですが、その代表的な会社がこのAIGということでしょう。他にも責任があるとすれば、いい加減な金融商品にAAAをつけていた格付会社も同罪です。AAAだと思って保有していたら、実は、ジャンク債だったなんてことがあっては、まともなポートフォリオを組むことさえ容易ではありません。まあ、国全体がバブルに踊っていたということをしっかりと認識して、早く次のステップに進まなければなりませんね。


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米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は3日、上院予算委員会での証言で、米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)について「基本的に、巨大で安定した保険会社に付随したヘッジファンドだった」と指摘、無責任な経営を批判した。「AIG以上に私を憤慨させるものはない」と怒りをあらわにしつつ、「破綻すれば破壊的な事態になった」と追加支援に理解を求めた。

以前から、投資先のCEOに、誘われていたお寿司屋さん・・・。HPを見る限り、見事にアメリカナイズされたお寿司のオンパレード。これにおじけづいて、これまで数回、誘いを断り、ドタキャンしました。このドタキャンから僕がビビッていることを察して欲しかったのですが、まったく気付いていない様子。ついに、仕方なく、行って参りました。行く前は、お金を払ってでも許して欲しい(=キャンセルしたい)気分でしたが、以外に一応は食べれる味で、なんとか無事、生還しました。誘われた1週間ほど前から、ずっとブルーな気分だったので、今は、気分爽快。すごい仕事を成し遂げたような達成感があります。


こちらの和食屋さんは、そのほとんどが、日本ではまず有り得ないレベル。「アメリカの中ではこのあたりはましだよ」などと言う人がいますが、残念ながら、僕には、まともにお金を払って食べたいと思う店は、ごく一部の数件のみ。それ以外は、あってもなくても同じです。


特に寿司に関しては、それなりに江戸前の有名店などでも食べてきたつもりなので、こちらのお寿司を寿司と呼ぶことすら日本の寿司に失礼に思います。ネタも問題ですが、まず、まともなしゃりにはお目にかかったことがありません。酸っぱかったり、パサパサだったり、まあ、米自体も違うので仕方ないですが、これを口に入れることは、ほぼ拷問に近いです。特に、カリフォルニアロールとかは、根本的に許せません。あれは寿司ではなく、アメリカンフードですから。


今日は、隣に座っていたアメリカ人といろいろ話したのですが、彼ら曰く、「こんな美味しい食べものは食べたことがない」とのこと。これくらいの食事も食べたことがないのか・・・と可愛そうに思う反面、これくらいで感動できるのは幸せだなと、ある意味、羨ましく思いました。


まあ、今日は無事生還できたので、ぐっすり眠れそうです。

昨日、医療機器大手のMedtronicsが、CoreValveというベンチャーを$700M(700億円)+αで買収しました。さらには、同分野のイスラエルのベンチャーを$325M(325億円)で買収も同時に発表!


Corevalveは、昔、投資を検討したことがあり、何度か会社も訪れましたが、結局投資には至らず。その時、投資していれば、10倍以上にはなってました・・・残念。私の知り合いは、その前に10万ドル(1千万円)だけ投資してましたが、これは恐らく20倍にはなっているはず。羨ましい限りです。。。


ただ、これだけの大型買収が起こるというのは医療機器業界全体にとっては非常にいいニュースで、今後、大手の買収が活発になるのではという期待を抱かせてくれます。そういう期待が、ベンチャー投資を活発にしていくことになるので、大手には、割安になったベンチャーをどんどん買収してもらいたいものですね。Medtronicsは、今後も買収を積極的に行うことを併せて発表しており、別の大手であるAbbottも同様の発表をしています。


医療機器業界自体は、景気にかかわらず、堅調に推移しているはずなので、こういった買収を契機に風向きが変わることを祈ってます。ITバブル崩壊後も、同じようなことが起こりましたからね。

いやあ、政治家って、ここまでバカばかりでもやっていけるんですねえ。

しかも、小泉さんは、元森派ですよね。まあ、こういう政党がトップにいたんでは、お先真っ暗なのは、明らかですが、あまり、深く突っ込む気にすらなりません。おしまい。

「今年生き残れないかもしれない15社」というのがYahoo.comで発表されていました。


そのうちの一つに、あのクリスピークリームが。日本での繁盛振りを見ると、信じられないかもしれませんが、たしかに、アメリカでは行列は見たことありません。いつも、閑散としてます。


下記が記事のコピーですが、「ドーナツはいいかもしれないが、クリスピークリームはアメリカ人の食欲を過大評価していた・・・」とのこと。店舗拡大をやりすぎたようです。日本のように行列ができていれば大丈夫なんでしょうが、アメリカでは危ないようです。アメリカで危ないお店が日本で流行ってしまうというのは、ちょっと日本の食が心配ですが・・・、まあ、一過性のものでしょうね。。。




Krispy Kreme. (KKD; about 4,000 employees; stock down 50%). The donuts might be good, but Krispy Kreme overestimated Americans' appetite - and that's saying something. This chain overexpanded during the donut heyday of the 1990s - taking on a lot of debt - and now requires high volumes to meet expenses and interest payments. The company has cut costs and closed underperforming stores, but still hasn't earned an operating profit in three years. And now that consumers are cutting back on everything, such improvements may fail to offset top-line declines, leading Krispy Kreme to seek some kind of relief from lenders over the next year.



(前回の続き)


英語、財務と来て、次に必要なのは、コンピューターでしょうか。ただ、これについては、あまり多くを語れるわけではないので、専門家の方にお任せします。さらには法律や経済学の基本(応用までは必要ないように思いますが)、要するに、社会人として当然知っておくべきことを、大人になる前にどれだけ教えられるか。学校が頼りにならないわけですから、親の責任も相当重いと言わざるを得ません。


その上で、子供の得意分野が見つかれば、早めにそっちにシフトさせる。ただ、大切なのは、そこに社会的なニーズがあるかどうか。いくら勉強しても、それが社会の流れと逆行しているのであれば、勉強しても報われません。そこは、主観的な考えを捨てて、きっちりと客観的に評価しないといけません。


まあ、いろんなことを自分で考えてきた子供であれば、こういうことはある程度、自分で判断できるようになっているはずですし、そうなるように、教育していくことが大切だと思います。


最後に、じゃあ、自分の子供には具体的になにをさせるかですが、①英語(ネイティブレベル)と②財務は、なにがあってもやらせます。この2つを高度なレベルでこなせるだけのものをもっていれば、なんらかの仕事はいつでも見つかります。こういう武器を身に付けされてこそ教育だと思いますし、それ以外にも、適正がありそうな武器があれば、徹底的にやらせます。全てが、「どうして勉強しないとだめなの?」と聞かれた時に、ちゃんと答えられるものばかりです。仮に、自分の子供のゴルフが上達し、タイガーウッズのようになったとしても(笑)、英語や財務はやっておいたほうがいいでしょう。英語ができれば日本人プロゴルファーももっと活躍できるかもしれないし、小室哲哉も、財務の勉強をしていれば、ああはなってません。


一方で、受験勉強は、一切やらせません。社会にでて全く価値のないものであり、特に海外なんかに出てくれば、日本のどこの大学を卒業してるかなんて、全く無価値に等しいものです。日本の子供たちが受験勉強に費やしている時間の全てを、例えば、英語や財務に充てたとすれば、恐らく、ほとんどの子供たちが、それぞれにおいて高いレベルに到達するでしょう。本来、必死で勉強すれば、それが報われて当然です。報われないのに勉強するといういのは、時間の無駄、さらには、社会全体の損失です。こういう当たり前のことに、どうして多くの人が気付かないのか、未だに、必死で受験勉強を子供にやらせているのか。まったく疑問だらけで、理解できません。


まあ、社会が永らく平和な状態を続けていると、ある程度、思考停止状態の人たちが増えてくるのは仕方のないことなのかもしれません。しかし、これだけ不景気になって、大卒の失業者が大量にいる中で、まだ、受験勉強をさせるというのは、一体、どういう理屈なのか・・・・。そして、それに文句を言わない子供たちとはなんなのか・・・・。私には永遠に理解できないことがまだ世の中にはたくさんありそうです。

(前回の続き)


英語の次に必要なものとして、社会人になってからつくづく思うのは、財務知識です。どんな会社に入っても、財務知識は必要ですが、日本の大学生の大半は、「簿記ってなんですか?」というレベル。自社の財務状況が分析できないと、自社の将来性は分かりません。他社の財務状況が理解できないと、業務提携もできません。利益が出て、初めてボーナスがもらえ、利益が出なくなり、債務超過になると会社は潰れます。つまり、全ての会社の基本は数字のはずなのに、ほとんどの社会人が理解していないというのが現実です。財務知識もないのに、会社で働くというのは、英語も喋れないのに、アメリカで働くようなもの。


これだけ大切な財務を、なんにも理解せずに大人になっているのが、大半の日本人です。財務を理解し、会社がどうやって利益を上げているかという構造を理解すれば、どういうビジネスが儲かり、どういうビジネスが効率が悪いかを判断するセンスも磨かれます。財務諸表それぞれのつながりが分かって、初めて、会社の経営というのが理解できます。つまり、財務諸表も理解できないのに、「自分の会社は大企業だから安心だ」と働いているというのは、おかしいんです。大企業で働く社員に、「会社の売上はどのくらいですか?」と聞いても、「よく分かりません」という人がたくさんいます。これなんかは、もう、どうかしてます。

家計の理解についても、財務知識というのは非常に役に立ちます。有効利用されていないB/S上の資産をどのように活用して、P/Lに反映させるか。一方で、キャッシュフローも管理する。そして、毎年の収支を改善して、資産を築いていく。まさに、会社経営と同じです。家計管理をしている主婦の方でも、大半はそういう知識がないまま、家計簿をつけているだけ。お金の管理は、どんな仕事をしていても必要なのに、全く勉強しないまま大人になっている人がほとんどです。


(次回へ)